今より働きやすい所ってあるのかな
今働いている施設は大丈夫なのかな
転職したいけど失敗が怖い
このような悩みありませんか?
勤続年数が長くなればその場所に慣れてしまい”そんなもんだ”と思って働いているのではないかと思います。
実はそれ、当り前じゃないのかもしれません。
転職して初めて気づく自分の中の常識のズレ。私は転職した時に思い知りました。
この記事を読めば働きやすい施設や良い施設のポイント、就活時の施設選びに失敗しないポイントが分かります。
パッと読むための目次
はじめに
私たちが成長し、生涯を通して様々な変化とともに歩んでいく中で、一つ確かなことは、年を取り、身体的、あるいは精神的に支援が必要となる時期が来ることです。
その時、私たちの側にいて、手を差し伸べてくれるのが介護職の人々です。
介護職の重要性と社会的な役割
私たちの生活は様々な支えがあって成り立っています。
電気や水、食料、そして人々の暖かさ。
この中でも、特に高齢になったとき、または障害などで日常生活に困難を感じるとき、私たちの側に立ってサポートしてくれるのが介護職の人々です。
介護とは、ただ単に身体的なサポートだけではありません。
心のケア、人としての尊厳を保ちながらの生活のサポート、そして社会との繋がりを保つ役割も果たしています。
そのため、介護職はまるで”社会の守護者”のような存在と言えるでしょう。介護士は、社会の健全な成長と安定を支える大切な柱の1つです。
初心者が知っておくべき基礎知識
介護の世界は、初めての方には少し複雑に見えるかもしれません。
様々な施設、多岐にわたるサービス、そしてその中での仕事内容。
しかし、これらを一つ一つ知っていくことで、介護の深い世界が見えてきます。
まず、介護施設には、短期間のリハビリを目的とした「短期入所生活介護」や、高齢者が日常生活を送る「特別養護老人ホーム」など、さまざまなタイプがあります。
そして、それぞれの施設によって、必要とされるサポートやケアの内容も異なります。
また、介護サービスとしては、家でのサポートを主に行う「訪問介護」や、デイサービスとしての「通所リハビリ」などがあります。
これらの施設やサービスを知ることで、自分に合った仕事内容、そして自分のライフスタイルや希望に合わせた職場を見つける手助けとなります。
介護未経験者の方は、まずはこれらの基本的な知識を身につけ、自分の進むべき道を見つけてください。
介護施設の種類とその特徴
介護の世界には、高齢者や障害を持つ方々のニーズに応じて、様々な施設が存在します。
それぞれの施設は、住む人たちの状態や要望、必要なサポートの度合いに合わせてデザインされています。
以下、主要な施設の種類とその特徴を解説します。
1. グループホーム
グループホームは、認知症の高齢者を中心にサポートする施設として設計されています。イメージとしては、小さな共同生活の場であり、家族のような環境での生活が基本となります。ここでは、日常の生活リズムを守りながら、高齢者一人一人のペースに合わせたサポートが行われます。家庭的な雰囲気が特徴で、住む人たちにとっては安心感や居心地の良さを提供する場所となっています。
2. サービス付き高齢者住宅
この施設は、アパートメント形式の住居で、自立した生活を基本としながら、必要に応じたサポートを受けることができます。住む人たちは、基本的には自分の生活を持ちながら、日常のサポートやリハビリ、食事サービスなどが提供されることもあります。プライバシーを重視しながらも、安全な生活を送ることができるのが魅力です。
3. 特別養護老人ホーム(特養)
特養は、日常のサポートが必要な高齢者を中心とした施設です。身体的な介護だけでなく、医療のサポートも提供されるため、医師や看護師、介護職員といった多くの専門スタッフがチームとして働きます。特養では、24時間体制でのサポートが行われ、高齢者の安全や健康を最優先にサービスが提供されます。施設全体として、住む人たちが快適に生活できるように、様々なプログラムやアクティビティが組まれています。
これらの施設は、高齢者やその家族のニーズに応じて選ばれます。
施設の選択にあたっては、どのようなサポートが必要か、住む人の希望やライフスタイルを考慮することが大切です。
働きやすい介護施設の特徴10選
働きやすい施設の特徴として人間関係はもとより1番は施設が職員を大切にしているか、守られているかというのは大きいのではなのでしょうか。
詳しく見ていきます。
働きやすい介護施設の特徴
1. 教育体制がしっかりしている
- 研修プログラム: 新人が接するさまざまなシチュエーションに応じたロールプレイやシミュレーションを通じて実践的な学びを提供。
- 先輩のサポート: OJT(On the Job Training)の制度が整っており、経験者が直接指導やアドバイスを提供。
2. 人間関係が良好で、チームワークが取れている
- 定期的なコミュニケーション: 月1回の全体ミーティングや部門ごとの週次会議で、業務の進捗や問題点を共有。
- 意見が尊重される文化: スタッフそれぞれが持つ専門知識や経験を生かすためのブレインストーミングセッションの開催。
3. 勤務時間や休日が柔軟
- シフト制度: 繁忙期や休暇シーズンを考慮し、前もって希望のシフトを申請できるシステム。
- 休暇制度: メンタルヘルスを重視した休養のための長期休暇制度や、特別休暇制度。
4. 未経験者へのサポートが手厚い
- メンターシステム: メンターとの定期的な1on1のミーティングで、業務の進捗や個人の悩みを共有。
- Q&Aセッション: 新人同士のグループディスカッションを通じて、共通の疑問や課題を解消。
5. 職員の福利厚生が充実
- 健康支援: 定期的な健康診断の実施や、リフレッシュのためのリラクゼーションスペースの提供。
- 家族向けのサービス: 家族イベントの開催や、子どもの学校行事を優先できる勤務制度。
6. 施設の設備や機材が最新
- 技術の導入: AIを活用した介護支援ツールや、効率的な業務をサポートするアプリの導入。
- 環境: 開放的な共有スペースや、最新の介護ベッド、車いすなどの設備。
7. キャリアアップのチャンスが豊富
- 進路相談: 専門のキャリアカウンセラーとの個別相談や、キャリア形成のためのワークショップ。
- 昇進機会: 成果を公正に評価する評価制度や、中途からのリーダーシップ育成プログラム。
8. コミュニケーションの取り組みがある
- フィードバック文化: 月1回の匿名アンケートを通じて、施設の運営や職場環境の改善点を収集。
- オープンドアポリシー: 管理職が定期的にフロアを巡回し、スタッフからの直接のフィードバックを受け付ける時間の設定。
9. 勤務地がアクセスしやすい
- 交通費サポート: 上限を設けず、全額の交通費を支給。遠方からの通勤もサポート。
- リモートワーク: 緊急時や特定の業務について、自宅からのリモートワークが可能。
10. 研修の機会が多い
- 外部セミナー: 業界の最新トレンドやスキルアップのためのセミナーへの参加を奨励。
- 内部研修: 介護技術の最新トピックや、モチベーションアップのための研修の実施。
これらの特徴がしっかりと整っている施設は、職員のモチベーションを高め、長期的な雇用安定を実現しています。
施設選びの際には、これらのポイントを考慮することで、自身のキャリアや働きやすさを向上させることが期待できます。
良い介護施設を見分けるポイント10選
介護施設を選ぶ際には、多くの要素を考慮する必要があります。しかし、その中でも特に重要なのは、施設が本当に良い施設であるかどうかを見抜くことです。では、良い介護施設の見抜き方とは何でしょうか?以下にそのポイントをご紹介します。
- スタッフの質
良い介護施設では、職員が専門的な知識と技術を持ち、利用者に対して思いやりのある対応をしています。また、職員同士のコミュニケーションが活発で、チームワークが良いことも重要なポイントです。 - 利用者の満足度
利用者の満足度も良い介護施設の重要な指標です。利用者が施設のサービスや職員に満足しているかどうかを確認することで、施設の質を評価することができます。 - サービスの質
介護サービスの質も良い介護施設の重要な特徴です。具体的には、利用者のニーズに応じた個別のケアプランが作成され、それが適切に実施されているかどうかを確認します。 - 介護の専門性
良い介護施設は、介護の専門性を持っています。それは、特定の疾患や状態(例えば認知症や寝たきりの高齢者)に対する専門的なケアを提供できる能力を指します。これは、施設が利用者の個々のニーズに対応できる能力を示しています。 - コミュニケーションの取り組み
良い介護施設では、職員と利用者、またはその家族との間でコミュニケーションが頻繁に行われています。これは、利用者の状態やニーズに対する理解を深め、適切なケアを提供するために重要です。 - リハビリの専門家の存在
良い介護施設では、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリの専門家が常駐しています。これらの専門家は、利用者の身体機能の回復や生活能力の向上を目指して支援します。 - 施設の環境
施設の清潔さや設備の整備状況、安全性などもチェックしましょう。また、利用者のプライバシーが守られているか、快適な生活が送れる環境が整っているかも重要です。 - 施設の透明性
施設の運営方針やサービス内容、料金体系などが明確に示され、利用者やその家族が容易に理解できる形で提供されていることも、良い介護施設の特徴です。 - 評判と口コミ
施設の評判や口コミも参考になります。現在の利用者やその家族、または過去の利用者からのフィードバックを聞くことで、施設の実際の様子を知ることができます。 - 施設の運営状況
施設の運営状況を確認することも重要です。運営会社の財務状況や、施設の入居率、退去率などをチェックしましょう。これらの情報は、施設が安定した運営ができているか、または将来的にも継続してサービスを提供できるかを判断するための重要な指標となります。
未経験者でも知っておくべき介護職のメリットとデメリット
メリット
- 人の役に立つ喜び: 介護職は直接的に高齢者や障害を持つ人々の日常生活を支援する仕事です。その感謝の言葉や笑顔を直接受け取ることができ、やりがいを感じられる職種です。
- 経験や知識が豊富になる: 人の体や心の仕組み、医療や福祉に関する知識を深めることができます。
- 待遇の良さ: 資格を取得すれば、給与や待遇が向上する場合が多い。また、多くの施設では正社員登用制度も整っています。
- キャリアアップ: 資格を持っていれば、管理職や専門家としてのキャリアアップも期待できます。
- 求人が豊富: 高齢化社会の進行とともに、介護職のニーズは高まっています。そのため、安定した雇用を求めることが可能です。
デメリット
- 体力的にきつい: 高齢者の移動支援や身体介助など、体を使った業務が多いため、体力的にきつく感じることがある。
- 精神的負担: 介護を受ける方の体調の変化や、家族の要望との調整など、精神的に負担を感じることがしばしば。
- 勤務時間: 24時間体制でのシフト制が多いため、夜勤や早朝勤務があることも。家庭とのバランスを取るのが難しい場合も。
- 人間関係: 施設によっては、職員間の人間関係が複雑なことも。円滑なコミュニケーションが必要。
- 継続的な学び: 介護技術や知識は日々更新されているため、継続的に勉強や研修に参加する必要があります。
介護職は確かに体力的・精神的に大変な部分がありますが、その分人の役に立つ喜びや成長の機会も多い職種です。
興味を持った方は、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、この仕事に挑戦してみてください。
未経験者向けのアドバイス
- 自分自身を信じる: 未経験であるからといって、自分を過小評価しないことが大切です。みんながいつかは初めての経験を持ち、それを乗り越えて今の自分があるのです。初めは戸惑うことも多いかもしれませんが、その都度チャレンジすることで、経験と自信が積み重ねられます。
- 常に学び続ける: 介護の業界は日々進化しています。新しい技術や知識を吸収することで、より良いサービスを提供できるようになります。研修やセミナー、書籍などの情報源を利用して、学びを続けましょう。
- メンターや先輩とのコミュニケーション: 施設には経験豊富な先輩やメンターが多くいます。彼らの経験や知識を積極的に取り入れ、質問やアドバイスを求めることで、成長のスピードを加速させることができます。
- 自分のペースを大切に: 一度に多くのことを覚えようと焦らず、自分のペースで学び進めることが大切です。一歩一歩、確実にスキルや知識を身につけていきましょう。
- フィードバックを活用する: 自分の行動や仕事の中での改善点を知るためには、他者からのフィードバックが非常に役立ちます。定期的に上司や同僚から意見を求め、それを反映して自己改善に努めることで、プロフェッショナルな介護職員へと成長していけます。
- 心のケアも忘れずに: 介護職は精神的にも厳しい場面があるため、自分自身のメンタルケアも大切にしましょう。趣味や休息、友人や家族とのコミュニケーションなど、バランスの良い生活を心がけることで、長く介護の現場で活躍できます。
未経験からのスタートでも、介護職の道は無限の可能性を秘めています。
自分を信じ、学び続ける姿勢を持つことで、多くの人々の支えとなる素晴らしい介護職員に成長できるでしょう。
就活時にチェックするポイント5選
就職活動を行う時、施設へ見学に行かれることがあるかと思います。
以下にご紹介する事を確認しながら見学を行う事で、施設選びでの失敗する確率は少なくなるのではないでしょうか。
- スタッフ
職員の態度やコミュニケーションスキルを観察すると良いでしょう。職員がどのように利用者様と関わっているか、職場の雰囲気はどうか、職員同士のコミュニケーションはスムーズかも重要です。 - 施設の環境
清潔かどうか、設備は適切か、安全対策はされているかどうか、利用者様のプライバシーは保たれているかどうか確認してください。また、空気感や利用者様の雰囲気、職員と利用者様の関係性も見ておきましょう。 - 教育と研修
新人研修の体制や継続的な職員教育が行われているかどうか、資格取得支援などの研修制度があるかどうかを確認しましょう。 - 勤務スケジュールと待遇
シフト制の場合、そのローテーションや残業、休日出勤がどの程度あるか、休暇制度はどうか、給与や福利厚生(社会保険、退職金、通勤手当など)も確認してください。 - 職場の方針やビジョン
施設のビジョンや理念、方針を理解し、自分の価値観とあっているかどうかを確認してください。
これは長期的はキャリアパスを考える上でも重要です。
事前に施設見学を行ったり、情報収集しておくことで、自分が働きたいと思える施設かしっかりと見極めましょう。
介護職に役立つ資格とその取得方法
1. 介護職員初任者研修
- 概要: この資格は介護職の入口となるもので、基本的な介護技術や知識を学ぶことができます。
- 取得方法: 講習所での研修を受けることで取得可能。実技と講義の双方を修了することで、資格が授与されます。
2. 介護福祉士
- 概要: 介護の専門家としての知識や技術を習得する資格。高度なケアの提供や、ケアプランの作成が可能になります。
- 取得方法: 専門学校での2年間の学習と、国家試験の合格が必要。
3. ホームヘルパー1級
- 概要: 在宅での介護サービスの中でも、より高度な技術や知識が求められるケアを提供するための資格。
- 取得方法: 2級の取得後、さらなる研修を受けて試験に合格する。
4. 認知症ケア専門士
- 概要: 認知症の高齢者を専門的にサポートするための資格。認知症の原因や症状、適切なケアの方法を学びます。
- 取得方法: 講習所での専門的な研修を受け、試験に合格することで取得。
5. 介護保険指定事業所研修
- 概要: 介護保険制度に基づくサービスを提供する事業所で必要とされる研修資格。
- 取得方法: 指定された講習所での研修を受け、試験に合格することで取得。
これらの資格は、介護の現場での信頼やキャリアアップの基盤となります。
よくある質問
- 未経験でも介護施設を選ぶことはできますか?
はい、選ぶことは可能です。多くの介護施設は、未経験者を歓迎しています。
施設によっては研修制度が整っており、未経験者でも基本的なスキルや知識を身につけることができます。
未経験であっても、やる気や人の役に立ちたいという気持ちを持っている方は高く評価されることが多いです。
- 働きやすい施設を選ぶ際、資格の取得は必須ですか?
必須ではありませんが、資格を持っていると多くのメリットがあります。
資格を取得していることで、施設の選択肢が広がるだけでなく、待遇面でも有利に働くことが多いです。
また、資格があることで自分の専門性やスキルを示すことができ、安定した職場環境を求める際にも有利となります。
しかし、資格がなくても、施設によっては実務経験を重視するところもありますので、自分の経験やスキルをアピールすることも大切です。
以上の2つの質問は、介護職に関心を持つ多くの方々から寄せられる疑問点です。未経験でも始めることができる介護職ですが、資格取得によりさらにキャリアを広げることが可能となります。
まとめ
私自身、転職を経験しましたが、人間関係に恵まれ働きやすい職場に転職できたと思っております。
上記に記載した働きやすい施設、良い施設の項目にそれほど多くは該当しませんが、私にとっては、人間関係が重要で良かったため、現状に満足しているのかなと思います。
この記事を読んでいただいた方は現在働いておられる職場と照らし合わせていかがでしたでしょうか。
転職、就職を考えておられる方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。
良い環境、良い職場で働けるように願っております。